
J-Link SDK(8.08.06)
J-Link の DLL を自社アプリケーションから直接呼び出すための開発キットです。どの J-Link モデルにも付属しません。自社製IDE・検査装置・製造ツールへ J-Link を統合する場合に必要です。
なお、SEGGER 純正ツール(J-Link Commander / GDB Server / J-Flash / Ozone)や既存IDE でのデバッグだけであれば SDK は不要です。
概要
J-Link SDK(型番 8.08.06)は、J-Link の DLL/共有ライブラリ(JLinkARM.dll・libjlinkarm 等)を自社のアプリケーションから直接呼び出すための開発キットです。C 言語 API、API リファレンス、USBドライバ、各言語のサンプル(C / VB / VB.NET 等)を含み、Windows / Linux / macOS の 32/64bit に対応します。DLL をインポートできる言語であれば、Python・C#・LabVIEW 等からも利用できます。
重要な点として、J-Link SDK はどの J-Link モデルにも付属しません。J-Link PRO や Ultra を購入すれば SDK が付いてくる、という理解は誤りです。PRO / Ultra / PLUS に付属するのは J-Flash・無制限フラッシュブレークポイント・Ozone・モニタモード・RDI といった「高度機能ライセンス」であり、SDK はそれとは別の、別売の会社単位(Company-wide)ライセンスです。
SDK からは J-Link の全機能を制御できます。フラッシュローダを自作せずに済む高速フラッシュ書込み、ターゲットの完全制御(Run / Halt / Reset / Step)、無制限フラッシュブレークポイントを含むBP・ウォッチポイント設定、High-Speed Sampling・RTT・SWO・Simple Trace の直接利用、JTAG コマンドによる低レベル通信までを、自社アプリから実行できます。IAR EWARM や Keil µVision といった商用IDEも、内部的にはこの仕組みで J-Link を利用しています。
主な仕様
| 型番 | 8.08.06 |
|---|---|
| 種別 | 開発キット(別売・会社単位ライセンス) |
| ライセンス | Company-wide — 拠点数・ワークステーション数・J-Link 台数の制限なし |
| ライセンス管理 | ライセンスサーバ・ドングル不要(インストールする鍵はありません) |
| 対応OS | Windows / Linux / macOS(32bit / 64bit) |
| 対応言語 | C / C++ / C# / VB / VB.NET / Python / LabVIEW 等(DLLをインポートできる言語) |
| 提供物 | J-Link DLL・共有ライブラリ、API ドキュメント、USBドライバ、各言語のサンプルプロジェクト |
| 制御できる機能 | フラッシュ書込み / Run・Halt・Reset・Step / BP・ウォッチポイント / 無制限フラッシュBP / High-Speed Sampling / RTT / SWO / Simple Trace / JTAGコマンド |
| 対応コア | J-Link が対応する全コア(DLL更新で新コアに追随) |
| サポート | 6ヶ月の無償アップデート/サポートを含む(更新契約は別途) |
| 付属の有無 | どの J-Link にも付属しません(PRO / Ultra を買っても別途購入が必要) |
| ハードウェア | J-Link 本体は別途必要 |
主な用途
- 自社製IDEへ J-Link 対応を組み込む
- 自社製のフラッシュ書込みツール・製造用ユーティリティを作る
- 工場の検査アプリから J-Link を制御する(接続→消去→書込み→Verify→Reset)
- シリアル番号・鍵・証明書・校正値の書込み工程を自社アプリに統合する
- MES 連携・検査結果データベース連携を行う
- 自動テストアプリケーション・データビジュアライザを構築する
導入メリット
- フラッシュローダを自作せずに、J-Link の高速書込みをそのまま自社アプリから利用できる
- 会社単位ライセンスのため、拠点・人数・J-Link 台数の制限を受けない
- ほぼ全ての言語から利用でき、既存の製造システムへ統合しやすい
よくある質問
J-Link PRO や Ultra を買えば J-Link SDK は付いてきますか?
SDK はどのような場合に必要ですか?
ライセンスは何単位ですか?
作ったアプリを顧客へ配布・販売できますか?
DSK とは何が違いますか?
どの J-Link と組み合わせるべきですか?
関連製品
構成のご相談・お見積り
SEGGER 製品の構成・ライセンス選定を承ります。次の4点をお知らせいただければ、必要な型番一式を確定してご提案します。
- 対象MCU / SoC の型式
- デバッグコネクタの形状(回路図の該当部)
- 使用IDE / コンパイラ
- 台数と用途(開発 / 量産 / CI / 自社アプリ統合)
