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ADAS/自動運転 センサ生データ計測

多カメラ・LiDARを、時刻同期して記録する

この構成が解く課題

ADAS/AD の計測では、最初に決めるべき問いがあります。「認識・推論をさせたいのか、生データを完全に記録したいのか」——この2つは目的が異なり、最適なプラットフォームも異なります。同じ「カメラを何台もつなぐ」構成に見えても、要求される性能の中身がまったく違うためです。ここを取り違えると、後から機材を買い直すことになります。

さらにもう一つ、見落とされがちな軸があります。「センサの生データ」と「ECU 内部の挙動」は別物です。センサ生データを記録しても、ECU の中で何が起きたかは分かりません。「入力は正しかったのに、なぜ誤った判断をしたのか」に答えるには、ECU 内部の値(MDS)が必要です。

検討時の注意点

「同時に録画を開始する」ことと、「センサが同時に露光する」ことは別です。PTP で同じ時刻を付与しても、各カメラが同一の瞬間に露光している保証にはなりません。厳密な同期が必要な場合は、共通トリガー(FSYNC)の配信と、取得時刻の共通時刻ドメインへの関連付け両方を設計する必要があります。

この分野で押さえておく規格・用語

ご相談の際、以下のどれが要件に含まれるかをお知らせいただけると、構成の絞り込みが早くなります。

GMSL2 / FPD-Link III / MIPI CSI-2
車載カメラのSerDes規格。規格が同じでもシリアライザの型式・リビジョン・初期化スクリプトが異なると接続できません。
IEEE 802.1AS / IEEE 1588 (PTP)
時刻同期の規格。ただし時刻を合わせることと、各カメラが同一の瞬間に露光することは別問題です。
FSYNC(共通トリガー)
露光開始を揃えるための同期信号。厳密な同期にはPTPと併用が必要です。
ASAM CMP / MDF4
計測データのフォーマット。後段の解析ツールとの互換性を先に確認してください。
持続書込み帯域
非圧縮RAWの多カメラ記録では、ストレージの持続性能が最大の制約になります。ピーク値ではなく持続値で見積もってください。

推奨構成(20製品)

「中核」は構成の要、「標準」は通常あわせて導入するもの、「代替」は要件により置き換えるもの、「補完」「任意」は必要に応じて追加するものです。

役割製品ブランド概要
中核BRICK2 X11 (Data Logger)b-plusBRICK2 X11 は、実績ある BRICK2 の直接の後継となる次世代データロガーです(BRICKシリーズ)。堅牢なデータロギングと強力な計算性能を両立します。
中核MDILink GMSL2 4EPb-plusADAS/AD開発では、カメラ・レーダ・LiDARの生データ(RAW)をECUから切り離して取得する必要があります。MDILink は SerDes(GMSL2 等)の信号を受け、正確なタイムスタンプを付与して Ethernet へ変換する計測データ変換器です。
標準MDS(Measurement Data Service)b-plusMDS(Measurement Data Service)は、ECU の内部に組み込む組込みソフトウェアライブラリです。マルチプロセッサシステムにおいて、効率的・同期的で、タイムスタンプ付きのデータ取得(data derivation)を行います。
標準x8 STORAGE Gen4 E1.S(着脱式ストレージ)b-plusBRICK2 および DATALynx ATX4 の計測・記録システム用の、着脱式 NVMe 大容量ストレージです。PCI Express 4.0 x8 のホスト接続により、記録用途で高いデータスループットを実現します。
中核XTSS (Time Synchronization)b-plusXTSS(Universal Time Synchronization Service)は、システム全体に高精度タイムスタンプと同期クロックを提供する汎用時刻同期サービスです。
代替BRICK CORE COMb-plus高帯域データの取得・処理・記録を行う、中核の演算・通信ユニットです。ADAS や自動運転の要求の厳しい計測用途を想定しています。
代替BRICKplus (ADAS計測platform)b-plusBRICKplus は、b-plus の ADAS/AD 計測プラットフォーム(データ記録ハードウェア)です。高帯域センサ・ECU の生データ取得に特化し、16 Gbit/s の取得速度を実現します。
任意MDILink GMSL2 TAPb-plusTAP(Test Access Point)型の MDILink です。GMSL2 信号を下流(ECU や推論装置)へ透過出力しながら、同時に 10GbE へ複製してレコーダへ送ることができます。
代替MDILink FPD-Link IIIb-plusFPD-Link III のセンサに対応した MDILink です。GMSL2 ではなく FPD-Link III を採用しているカメラ・センサ構成で使用します。
代替MDILink CSI-2b-plusMIPI CSI-2 の入出力に対応した MDILink です。入力2系統・出力2系統を備えます。
補完NETLion (Auto. Ethernet Converter/TAP)b-plusNETLion は、100BASE 〜 10GBASE に対応する車載Ethernet の変換・TAP 開発ツールです。センサデータを計測システムへスムーズかつ確実に取り込みます。
標準AVETO.rec (Recording Software)b-plusAVETO.rec は、センサ・ECU の生データを記録する AVETO スタックの記録ソフトウェアです。カメラ/レーダ等の高帯域生データと、車載Ethernet/CAN(FD) 等のバスデータを記録します。
補完AVETO.app (Visualization)b-plusAVETO.app は、認知センサ(カメラ・レーダ・3Dセンサ)向けの可視化ソフトウェアフレームワークです。センサデータストリームとバス/Ethernet を並行表示し、ADAS/AD 検証を支援します。
任意b-HiL (Reinjection)b-plusb-HiL は、記録した生データをセンサ系へ再注入(リインジェクション)する Hardware-in-the-Loop 環境です。最大2つの10ギガビット・イーサネット・インタフェースを備え、高解像度カメラを用いる ADAS ECU で必要となる高帯域の生データ伝送に適しています。
任意DATALynx (19" Vehicle Server)b-plusDATALynx ATX4 は、b-plus の 19インチ車載高性能サーバ(HPC)です。完全新設計の電源と高性能な完全統合型液冷システムにより、CPU/GPU の最大性能を引き出します。
代替x8 STORAGE Gen3 E1.S(着脱式ストレージ)b-plusBRICK2 および DATALynx ATX4 用の、着脱式 NVMe 大容量ストレージです。旧称は「BRICK2 STORAGE NVMe」です。PCI Express 3.0 x8 のホスト接続により、記録用途のデータスループットを確保します。
任意MDLake(Mobile Data Lake)b-plus車両内で大容量・高帯域のデータを保持するためのストレージシステムです。100GbE(QSFP28)インタフェースを備えます。
補完EDSwitch 10G(マネージドEthernetスイッチ)b-plusADAS/AD の計測構成で、センサ・レコーダ・解析装置の間を接続するマネージド Ethernet スイッチです。12ポート版と20ポート版があり、PoE 対応の有無を選択できます。
任意COPYLynx(データコピーステーション)b-plusb-plus の着脱式ストレージから、収録した大容量データをデータセンタやクラウドへ取り込むためのコピーステーションです。
標準SIODI (Smart I/O Driver Interface)b-plusSIODI(Smart I/O Driver Interface)は、計測システムの高度な監視・管理を行うソリューションです。汎用ハードウェアアクセスのための OS サービスと API を提供します。

ほかのソリューション

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